館長挨拶

 福井市の中心市街地に隣接する松本地区は、住宅、学校、病院、スーパーなどが程よくミックスされて、利便性が高く住みやすい地域です。人口は約5,000世帯、約12,000人。県内最大の県営住宅「町屋団地」があり、人口規模は市内第6位です。
 以上のような地域性をふまえ、松本公民館では、小さな子どもから高齢者まで幅広い様々な地区住民の多様な学習ニーズに対応していきたいと考えています。地域の課題を的確に把握し、生活的、地域的、現代的課題を取り上げた教育事業を企画するよう心がけています。
 松本公民館は福井市内唯一、スタッフが全員女性です。女性の視点を活かし、アイディアと行動力で人と人とが楽しく繋がりあう「活気ある松本」を目指していきたいと思います。

松本公民館 館長
下條 英子

公民館のあゆみ

昭和22年公民館設置
昭和24年6月社会教育法制定
昭和25年4月福井市公民館設置条例制定
昭和34年12月公民館設置および運営に関する基準分館を各小学校校区内に設置
 (福井市公民館松本分館生まれる)
昭和35年4月福井市公民館設置および管理等に関する条例施行
 福井市松本公民館誕生
昭和37年4月公民館使用料徴収条例施行
 公民館管理に関する条例の一部改正
昭和43年5月福井市松本公民館独立館竣工(鉄筋コンクリート造り一部3階建)
昭和52年10月福井市松本公民館一部増築竣工(鉄骨造り平屋建て)
昭和59年4月松本出張所廃止に伴い、出張所業務の一部を公民館にて行うこととなる
昭和63年10月福井市松本公民館全面的内装を改修、一部増築
平成13年4月福井市松本公民館新館竣工(鉄筋コンクリート造り2階建)
平成29年10月公民館南東角に「コシヒカリ育成の地」の石碑設置

松本公民館概要

創 立 昭和25年4月1日   TEL&FAX 0776-22-0085
現在地 福井市文京1-29-1  📧matumo-k@mx1.fctv.ne.jp

 松本公民館は、福井市の中心部よりやや北に位置し、福井市松本公民館校区に設置された。市公民館としては中央公民館に次ぐ最初の独立公民館で昭和25年4月福井市公民館松本分館として独立誕生、松本小学校の一隅で青空公民館として活動をはじめた。
 その後、昭和43年5月待望の館を持つ公民館として竣工した(鉄筋コンクリート1部3階建)。特にこの建設にあたっては地元区民の善意と協賛の熱意が実り、昭和52年10月全面的に補改修と1部増築竣工(建築延面積528,384㎡)。昭和63年10月全面的に内装の改修と1部増築した。
 以後、世帯増加により、施設全体が狭小となっている現在地に新公民館が移転、新築に至った。

コシヒカリ生誕地

 松本公民館は福井県農事試験場(明治33年~昭和40年)の跡地に建っています。
 日本を代表するお米「コシヒカリ」は、ここ松本(旧町屋)で生まれました。
 昭和23年、試験場の石墨慶一郎博士が中心となり、わずか20粒の種もみから新しいお米の開発が始められたのです。
 その年の6月に福井大震災が発生しました。田んぼは地割れし、その後の空梅雨により、多くの田んぼで次々と苗が枯れて大きな被害を受けました。
 しかし、この松本の地が水もちのよい田んぼだったことから、20株の稲は枯れることなく生き残り、品種開発を続けることができました。こうした自然災害を乗り越え、石墨博士の優れた育種技術により昭和31年に奇跡のお米「コシヒカリ」が誕生しました。
 昭和40年に農事試験場は現在の福井市寮町へ移転しました。
 この地松本で生まれた「コシヒカリ」は、その後全国に広まり、昭和54年には栽培面積日本一になりました。
 誕生から約60年経った今も、栽培面積日本一のおいしいお米としてその地位を保ち続けています。
 平成29年9月、福井県によって「コシヒカリ育成の地」の石碑が松本公民館敷地内に設置されました。
 松本公民館では、コシヒカリの生まれたこの地をアピールする為、平成28年より、「コシヒカリ生誕地 米料理コンテスト」を開催しています。毎年、アイディアあふれた料理が披露されています。

▲「コシヒカリ育成の地」石碑。
▲試食する審査員。真剣な眼差しです。
▲グランプリを目指して調理中。